2011年5月25日水曜日

散歩

ふっと、


気晴らしに散歩に出かけました。


この看板が目印!
かわいいフクロウだなぁw。
©Owl St. Kitchen
実際は自転車を使ったので、散歩ならぬ、散車ってところかもしれません。お天気の方は全くすぐれないバンフですが、しばらくの間だけ雨が降らなかったので、町外れにある「Owl St. Kitchen」に行きました。バンフのメインストリート沿いにあるお店と比べて、良心的な値段です。ちなみに、ここのお店のスコーンはパサパサしていなくて、バンフで一番美味しいと思います(Facebook Page)。また、Bison Meat Loaf Hot Sandwichはそこらのバーガー屋さんよりおいしいです。

その後の帰り道、なかなか渋いバスが修理されている最中だったので、整備士さんに頼んで写真を撮らせてもらいました。






1953年から、走り続けてるから、58才。鉄板を打ち付けてあるだけの車体ですが、不思議とそれも一つのデザインのように感じます。古いが故に良く見えるのではなく、古き良き時代のCraftsmanshipが滲み出ているから良く見えるのかもしれません。


「大事にお手入れしてあげないとね」と言って、微笑んだ整備士さんの横顔も印象的でした。

2011年5月23日月曜日

冬から梅雨へ


ふっと、


気づけば、カナディアン・ロッキーの梅雨の季節がやってきました。


雨の日が多くなって外にいけなくなったのと、お仕事の方が一段落したのとで、ようやくブログを更新出来ました。ということで、今まで溜まりに溜った1月(冬)からの報告をしたいと思います。写真で報告しますが、長いので、気が向いた時に読んでください。


「キューバより帰国」

キューバへのクライミング・トリップから帰ってきました。現地を経ったときは+25℃でカナダに帰って来たら−25℃で実に温度差±50℃・・・。死ぬかと思いましたし、実際その後3週間は頭も体もフワフワしていて、いつお声がかかってもおかしくなかったです。
キューバのクライミング&旅の情報はこちら(Room 513英語サイト)で説明していますので、ここ日本語サイトでは写真で振り返ってみたいと思います。

Cuban Climbing Community Donation Project

今回キューバへ旅をするにあたり、このプロジェクトを立ち上げました。カナダはロッキーの地元の皆さんの協力で、クライミング用品と日用品をキューバ在住のクライマーへと届ける事が出来ました。本当にありがとうございます。左記は英文の報告となっていますが、一読いただければ幸いです。キューバはご存知の通り、米国との国交が断絶状態でクライミング用品が不足しています。今後はボルトやハンガー等、新しいエリアの開拓に必要な物が求められています。

 朝霧とViñalesの村 ©Yarobys García
クライミングはViñalesと言う小さな村が主なエリアになっています。村の周辺には大小27のセクターがあり、5.5から5.14までのスポーツ・クライミングが楽しめます。


キューバを代表するルート「The Wasp Factory 5.12c」 
巨大なstalactite(鍾乳石)が目を引く、キューバを代表するエリア&ルートが点在。テクニカルな登りが好きな方には、ムーブ自体は大味な感じだと思います。しかし、北米クライミングで育った方にはすごく新鮮な登りを感じるでしょう。


 
エリアで一番の好ルート「¡Hay Papito! (5.13b)」 ©Lev Pinter
ムーブの質(特に核心部)が、他のルートとは違ってパワフル&テクニカルなルートです。中間点のレストがなければ今まで登ったルートの中でも上位に位置するのになぁ。残念。あ、ヒロさん、ようやく8aの仲間入りを果たしました。賭けから3年もかかっちゃったw。


トポにはない非公開エリア(5.12d−5.14c) ©Yarobys García
まだまだ開拓のポテンシャルが沢山のViñales。写真は、まだ5本しか開拓されていない岩場。この傾斜最高!

クライミング以外でも心に残る景色が沢山ありました。ViñalesだけでなくHavanaにも滞在しました。Havanaは様々な意味で「光と陰」がすごく印象に残りました。

 アメリカのクラッシックな乗用車が普通に走ってます。

真っ白な砂と珊瑚の海

Havanaは・・・

陰影に富んだ街だったり・・・

か、と思えば鮮やかな色彩が目に飛び込んで来ます。

急激な経済の変化の陰で失われていく空間もあり・・・

人々はその中で自らの居場所を造り出しています。
声には出ない彼らの未来への不安が、
無気力な切なさと共に伝わってくる、
そんな気がしました。


「Tunnel Mountainでの初外岩」

長ーい、長ーいロッキーの冬が終わり、初めての外岩。バンフに移り住んでから初めて、この辺りの岩場に行きました。場所はTunnel MountainのBlack Bandと言うセクターで、5.8から5.11aまであります。

 なかなかのテクニカル&バランスィな好ルート
「Welcome to The Jungle 5.10a」
日当りが良いのと、家から歩いて20分と言う激近のエリアなので、今後も仕事前や、後に行っても良さそうです。今年初めてのロッキーでの外岩と言う事で、体がしっくりこなかったり、シューズを右2足分だけ持って来てしまったりしましたが、シーズン始めに気を引き締めなさいという良い勉強になりました。

OHって書いてあるw(↑要クリック)
って落ちたらシャレにならん。
気を引き締めねば・・・。


梅雨
「Grassi Lakesでの登り」

梅雨と書いてあるのにお天気の中の写真ですw。しかし、実際は一瞬の晴れ間で、あとは曇りのち雨のち雪でした。まだまだロッキーは寒いです。
Black Bandでの登りから軽く一ヶ月以上経っていて、どこまで登れるか分からん状態で、実際全く歯が立ちませんでした。しかし、やはり外岩は気持ちよく、モチベーションをあげてくれます。
 No Tickee No Laundry 5.12b
オンサイトを試みるも失敗。一回目のトライで完全にガス欠になってしまいました。結局この日に完登ならず・・・。うーん、だいぶ弱ってます。


「名前忘れてしまった5.12c」を登るMatt
辛めグレードの「Blood of Eden 5.12a」を登るかよさん
最後にかよさんと一緒にBlood of Edenをやらせてもらったけど、全然ダメだったぁ。あれは、完全体でもオンサイトは無理だろうと思わされるルートでした。体感は12b/cかなぁ。かよさん、今度一緒に頑張りましょう!!


先日
「パタゴニア・バンフ店にてスライドショー」

ここ一ヶ月かけて準備をしてきたキューバのスライドショーをパタゴニアのお店で行いました。きちんとしたプレゼンではなく、カジュアルな感じで、お客さんが気が向いたら自分にいろいろ質問してもらう形式で進む予定でしたが、質問での掛け合いより、普通のプレゼンを期待して来られた方が多かったように見受けられました。今後の課題として、考えていきたいと思いますが、何はともあれ、Donation Projectの報告、旅の様子を少しでも伝えられ、無事終わった事にほっとしています。

スライドショーの様子

また、今回、スライドショーと平行して東日本大震災により被害を受けた方々への募金活動を行い、それにあたりパタゴニア日本支社の皆さんの活動を英語に翻訳して報告しました。さらに、活動時におさめられ、現地の様子を知る上で貴重な写真を頂き、それもまたスライドにして紹介しました。詳しい活動内容はThe Cleanest Lineで報告されています。震災から2ヶ月以上経ちますが、未だ多くの方が苦しんでいる事実は、遠く離れたカナダにいても自分の心に影を落とします。

震災の活動報告のブース

そのような中で、自分が出来る事とはなにかいつも自問自答してこの2ヶ月を過ごしてきたので、微々たる力ではあるけどこうしてアクションを起こせた事に感謝しています。本当に多くの方からのサポートがありました。重ね重ねありがとうございました。


と、いう訳で、ようやく一息つけそうです。今後は、仕事の事、クライミングの事、自分のスキルアップの事へまたチャレンジして忙しくしていきたいと思います。ま、まずは一息つきに行きたいと思っています。ドコいこうかなぁー。

2011年5月7日土曜日

生きています

ふっと、


最近、皆さんから生きているかい?のメールが増えている事に気づきました。


大丈夫です。天候がすぐれない為か、はたまた、日頃のダラダラ生活の為か、体調を崩しては回復しての日々を過ごしていますが、忙しくやっています。現在はキューバのクライミング・トリップの情報をまとめたサイトを作成中。また、近日正式に報告しますが、パタゴニア・バンフ店にて行うキューバのスライドショーの準備に追われています。

そんなこんなな中で、嬉しい出会いがありました。カナディアンロッキーでは、夏の仕事に向け多くの人が集まり始めていますが、ここしばらくで日本のパタゴニアで働かれていた方々にお会い出来ました。日本の様子が聞けて新鮮で、いろんな経験をされているので短い時間の中でしたがお話が聞けていい刺激になりました。そのうちのお一人ミチコさんは今現在、ロッキーはヤムヌスカの山岳学校に通って、頑張っています。彼女の活躍はここから知る事が出来ます。是非、すばらしいガイドさんになってください!

最後に、自分の息抜き用に見たムービーを貼付けておきます。きれいなオネーサンの映像ではないです。でも、クライマーの方は興奮するでしょうw。


AGARTHA V14 from project_daihold on Vimeo.


登りが美しい。ホレボレしてしまいます・・・あっ、もう3amだ。こんな夜更けに興奮していたら勘違いされてしまいます。ということで、おやすみなさいです。