2009年9月7日月曜日

Valhalla山脈縦走



ふっと、


気付けばもう秋がすぐそこです。


8月の22日から9月の3日までの12日間、Valhalla州立公園(BC)にMount Royalのエコツーリズム&野外教育学部の学生10名+インストラクター2名で行ってきました。最初の9日間はBackpackingで、残りの3日間はCanoeでSlocan Lakeを渡ってきました。

最初のバックパッキングでは、相方がスタート前日に捻挫+朝&昼飯の準備してこなかったので、なかなかスリリングな9日間となりました。という事で、テント、食器、燃料などなどのチーム備品ほぼ全部を担ぎ、エマージェンシーを想定して多めに食料を用意していたので、辛うじて、本当に辛うじてトリップを終了する事ができました。また、食糧難(苦笑)という事で他のチームの皆から食料を少しずつもらい、他の人の支え無しでは完徹できなかったので、本当に感謝しています。

今回のトリップを通して気付かされる事が沢山ありました。たとえば自分自身、この旅をUnderestimate(甘く見る?)ていた部分があったと思い、人に無意識のうちに頼っていた部分がありました。また、自然環境下でのコントロールできない部分に対して「どうにか成るだろう」という甘い意識があったと思います。もちろん、しっかりとした最低限の準備がなかったら惨劇になっていただろうけど、「意識・気持ち」の部分での準備不足が結果としてこのトリップをキツイものにしたと思います。

人に頼ってしまったという部分で改めて思い出されるのが、東京消防庁のハイパーレスキュー部隊長 宮本和敏(『NHK プロフェッショナル・仕事の流儀』より)の、

「信用はするが信頼はしない」

という言葉。日々過酷、且つ人命に関わる現場に身を置く彼は部隊員を信じて活動するが、一つの人為的ミスが致命的な結果を招く状況下であることから、一歩下がって冷静に、あえて信頼をせずに指揮を執るそうです。

ただのバックパッキングといえど、Wildernessでの小さなミスは生命に関わるという事例は、今年の夏にあった北海道のアクシデントが物語っています。今後も、このフィールドに関わっていく者として、また、初心に戻ってやっていこうと言う気持ちになれたことは大きな収穫だったと思います。

さ、今学期は、バックパッキングのクラスのアシスタント契約(ほんのちょっとのお給料だけど・・・)も出来たし、クライミングジムの仕事も引き続きあるし、今回の経験を少しでも活かしていけたらいいなーと思っています。

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